座れば牡丹(ボタン)

2022年までは、だいたい4月中~下旬頃に牡丹も咲いていました。夏の暑さで一旦枯れたように弱ってしまい、今年は咲きませんでした。でも葉は復活したので、来年が楽しみです。

ウチでは鑑賞用のもの(花が八重)が植わっているのですが、薬用の牡丹(花は一重)の根は「牡丹皮」として漢方薬に使われます。
しかし根っこの「皮」って、皮限定、なの?ホントに…?
とか思ってしまって調べましたら、根の芯部分をくり抜いて乾燥させたものを生薬として使うようです。

「清熱涼血」–血熱を冷ます系。赤い発疹や、汗がでなくて熱っぽい時等に〇
「活血化瘀」–瘀血(オケツ)をスッキリさせる系。血がコッテリしてしまっている場合の月経痛、無月経等に〇
「清肝瀉火」・・・肝火を冷ます系。目が充血したり、顔がほてったりする症状に〇
とされています。

芍薬と同じく「寒性」なので、どちらかというと冷えやすい体質の方には不向き、ですね。
また、顔色が青白いタイプの「血虚」の方にも適していません。

牡丹皮が入っている有名どころの漢方薬は、婦人科などでも良く処方される「桂枝茯苓丸」あたりでしょうか(シャクヤクも入っているけど)。「月経痛がひどいのです」と訴えると、はいこれ!と処方される場合も多いようです。

うちに咲いていた牡丹の根は生薬になれる子ではないようですが、前回シャクヤクだったので、次は牡丹でしょ!
立てば芍薬、座れば牡丹、百合の花は・・・植わっておりませぬ。あしからず。

旧blog・2016/06/16 より一部改定